かか)” の例文
その職員室真中まんなか大卓子おおテエブル、向側の椅子いすかかった先生は、しま布子ぬのこ小倉こくらはかま、羽織はそでに白墨ずれのあるのを背後うしろの壁に遣放やりぱなしに更紗さらさの裏をよじってぶらり。
朱日記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と雑所は、しっかと腕組をして、椅子のかかりに、背中を摺着すりつけるばかり、びたりと構えて
朱日記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その下に椅子にかかって一人のボオイは新聞を読む、これと並んで肩から脇の下へ金袋かねぶくろをぶらさげた一人、白の洋服の足を膝の処で組違えて、ななめひじ身体からだの中心を支えて立身で居る
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)