“金袋”の読み方と例文
読み方割合
かねぶくろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その下に椅子にかかって一人のボオイは新聞を読む、これと並んで肩から脇の下へ金袋かねぶくろをぶらさげた一人、白の洋服の足を膝の処で組違えて、ななめひじ身体からだの中心を支えて立身で居る
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
台の上のボオイは真先まっさきに飛び下りた、新聞を見ていたのは真中まんなかつかみ棄てて立つ。立っていたのは金袋かねぶくろの口をおさえて、この三人しばらくの間というものはただ縦横に土間の上を駆け歩行あるいた。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)