“処柄”の読み方と例文
読み方割合
ところがら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これは処柄ところがらから止むを得ないであろう。もっともそのウラには、寧ろ貧民窟に近い長屋式の家が、ゴチャゴチャしている事が表通りから見える。
手をいたの、一人で大手を振るもあり、笑い興ずるぞめきにまじって、トンカチリと楊弓ようきゅう聞え、諸白もろはくかんするごとの煙、両側のひさしめて、処柄ところがらとて春霞はるがすみ、神風に靉靆たなびく風情、の影も深く、浅く
伊勢之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「なるほど、この酒は飲める、処柄ところがらだけに味が上品である」