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凌駕
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りようが
ふりがな文庫
“
凌駕
(
りようが
)” の例文
薄暗くて立ち
罩
(
こ
)
めた湯気の
濛々
(
もうもう
)
たる中で、「旭川は数年にして屹度札幌を
凌駕
(
りようが
)
する様になるよ」と気焔を吐いて居る男がある。
雪中行:小樽より釧路まで
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
湖州の前人を
凌駕
(
りようが
)
する所以はこの人間全体を指摘した烱眼に存してゐる。湖州自身も史上の人物に人間全体を発見することは絶えず工夫を凝らしたものらしい。
大久保湖州
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
尤
(
もつと
)
も主人の島五六郎は、大奧の利け者で、祿高三百石、役高五百石、合せて八百石に過ぎませんが、權勢は遙かに數千石取の大身を
凌駕
(
りようが
)
し、用人風情の川前市助までが、同行の御家人
銭形平次捕物控:204 美女罪あり
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
病弱な室長の寝小便の罪を自分で着て、
蒲団
(
ふとん
)
を人の目につかない柵にかけて乾かしてもやつた。
斯
(
か
)
うしてたうとう
荊棘
(
いばら
)
の道を踏み分け他を
凌駕
(
りようが
)
して私は偏屈な室長と無二の仲好しになつた。
途上
(新字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
われは何物をも
凌駕
(
りようが
)
せむとはせず、
唯
(
たゞ
)
眞の人たるを欲す。
頌歌
(旧字旧仮名)
/
ポール・クローデル
(著)
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小説家兼批評家の場合もやはりこの事実と同じことである。僕は「鴎外全集」第三巻を読み、批評家鴎外先生の当時の「専門的批評家」を如何に
凌駕
(
りようが
)
してゐるかを知つた。
文芸的な、余りに文芸的な
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“凌駕”の意味
《名詞》
凌 駕(りょうが)
他を上回ること。
(出典:Wiktionary)
凌
漢検準1級
部首:⼎
10画
駕
漢検準1級
部首:⾺
15画
“凌”で始まる語句
凌
凌辱
凌雲閣
凌統
凌霄花
凌霄
凌州
凌振
凌夷
凌轢