トップ
>
内障眼
>
そこひ
ふりがな文庫
“
内障眼
(
そこひ
)” の例文
この通り目を開いたつ切りで、本人は
内障眼
(
そこひ
)
だと言つて居ますが、何時までも瞳が動きません、動けば凝つと明後日の方を見詰めて居ます。
銭形平次捕物控:042 庚申横町
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
登は「
内障眼
(
そこひ
)
の治療法だけで天下の名医といわれた人さえあるではないか」とまで云ったものだ。
赤ひげ診療譚:05 徒労に賭ける
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
末には霞んで見えないどころではなくバッタリ
内障眼
(
そこひ
)
のようになりまして、手紙一本書く事も出来ませんから、刀の詮議も
仇敵
(
かたき
)
の探索も心に任せず、誠に残念に心得て
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
文部省の属吏を
罷
(
や
)
められてから、村長を勤めたことがあるというだけの履歴は、
内障眼
(
そこひ
)
で社会的の仕事から退かなければならなくなってからの、彼等一家の生活を保障するには
日は輝けり
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
彼が信じていたことはすべて消散した。自分の欲しない真実が
頑強
(
がんきょう
)
につきまとってきた。今後彼は別の人間とならなければならなかった。突然
内障眼
(
そこひ
)
の手術を受けた本心の異様な苦痛に悩んだ。
レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
▼ もっと見る
父の
老
(
おい
)
内障眼
(
そこひ
)
はかなくなりましてひたすらと
執
(
と
)
らす母の手なりき
黒檜
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
美しい右の眼は
内障眼
(
そこひ
)
のように視力を失ってしまった。
暗黒星
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
この通り目を開いたっきりで、本人は
内障眼
(
そこひ
)
だと言っていますが、いつまでも瞳が動きません、動けば
凝
(
じ
)
っと
明後日
(
あさって
)
の方を見詰めています。
銭形平次捕物控:042 庚申横町
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
内障眼
(
そこひ
)
のようだが、此処で逢ったは
僥倖
(
さいわい
)
、此奴があっては枕を高く寐ることは出来んから、此処で討果してしまえば丈助も
此方
(
こっち
)
も
安々
(
やす/\
)
と眠られる、幸いのことだと思い、雪は益々降出し
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
内障眼
(
そこひ
)
の治療だけで名をあげ、産をなした医者さえあるではないか。
赤ひげ診療譚:01 狂女の話
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「彼は私の
内障眼
(
そこひ
)
をなおしてくれた」とマリユスは言っていた。
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
我が
内障眼
(
そこひ
)
すべないたはり日も暗し春早き
外
(
と
)
に
土旋風
(
つちつむじ
)
巻く
黒檜
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
「
内障眼
(
そこひ
)
のやうだね」
銭形平次捕物控:042 庚申横町
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
内障眼
(
そこひ
)
のようだね」
銭形平次捕物控:042 庚申横町
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
内
常用漢字
小2
部首:⼌
4画
障
常用漢字
小6
部首:⾩
14画
眼
常用漢字
小5
部首:⽬
11画
“内障”で始まる語句
内障