“土旋風”の読み方と例文
読み方割合
つちつむじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その中を、棒でたたいて、七、八名の悪童連が、朝鮮蜂とよぶ尻に袋を持ったのを、一匹でも見出すと土旋風つちつむじでも駈けるように、われがちな奪い合いだった。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
我が内障眼そこひすべないたはり日も暗し春早き土旋風つちつむじ巻く
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
やがて土旋風つちつむじの運んで来た人声やら馬蹄の音が、欅林の中にもけむり出した。将門とその家人に追われて来た扶方の伏兵共が、狩られる野兎やとのように、あっちこっちへ逃げまどうのであった。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)