内省ないせい)” の例文
ういう吾々のこんぐらがった生活で、自分の批判するくらいの貧困なものはないのであって、百の内省ないせいも一行の行為の前ではゼロに等しい。
小さな部屋 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
内省ないせいといふ法廷で審問をうけると、記憶は先づ昨夜以來胸に祕めてゐた希求、願望
多少たしょう再度さいど内省ないせい分析ぶんせきとはあっても、たしかにこのとおりその時心象しんしょうの中にあらわれたものである。ゆえにそれは、どんなに馬鹿ばかげていても、難解なんかいでもかならず心の深部しんぶにおいて万人ばんにん共通きょうつうである。