“其寺(そこ)” の例文
私の実家(私は高村家の養子であることは前申した通り)の菩提寺(ぼだいじ)が浅草松葉町(まつばちょう)にあるので其寺(そこ)の坐敷を借りることにしました。
十二月十五日朝十時に其寺(そこ)を出立しシカチェの町を横切って行くことほぼ一里にしてサンバ・シャル(東の橋)という大きな橋に着きました。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
大隅国加治木(おおすみのくにかじき)に長念寺(ちょうねんじ)という寺がある。其寺(そこ)に、或(ある)人が死んで葬(ほうむ)られた。生前の名は忘れました。四十九日経(た)ってから家族が墓石を建てたんです。
□本居士 (新字新仮名) / 本田親二(著)
私が羊をくれた人はトクチェンの駅場へ羊毛の税品を納(おさ)めに行った人だそうで、ちょうど四名ばかり其寺(そこ)へ泊り合わせたその人らに死んだ羊の肉を遣りますと
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
それに日限(ひぎ)りもあることで、毎日其寺(そこ)に通い充分注意を致して仕事に取り掛かりました。
私も其寺(そこ)へ参詣してその中におさめてある二十一の解脱(げだつ)〔仏(ぶつ)〕母(ぼ)に参拝しましたが、なかなかありがたい姿で美術的の眼から見ても余程立派なものと思われた。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)