兩國下りやうごくした)” の例文
「あゝ、こんなときには、兩國下りやうごくしたいわしはしないかな。」と、にもつかないが、事實じじつそんなことおもつた。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
……かつつくだから、「かにや、大蟹おほがにやあ」でる、こゑわかいが、もういゝ加減かげんぢいさんのふのに、小兒こども時分じぶんにやあ兩國下りやうごくしたいわしがとれたとはなした、わたし地震ぢしん當日たうじつ、ふるへながら
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)