“全家”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うちじゅう50.0%
ぜんか50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「イヤこれはこれは、今日は全家うちじゅうが出払って余り徒然つれづれなので、番茶をれてひとりでうかれていた処サ。」と。
魔子は毎日遊びに来たから全家うちじゅう馴染なじみになり、姿を見せない日はほとんどなかったから、大杉や野枝とは余り顔を合わせないでも一家の親しみは前よりは深かった。
最後の大杉 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
磐は全家ぜんかの塩田真の許に寄留せむことを、「第一大区十一小区扱所」に稟請した。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
牧は人のかみに立って指図をするような女ではなかった。然るに五百が藤堂家から帰った時、日野屋では困難な問題が生じて全家ぜんかこうべを悩ませていた。それは五百の兄栄次郎の身の上である。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)