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入定
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にゅうじょう
ふりがな文庫
“
入定
(
にゅうじょう
)” の例文
北
天竺
(
てんじく
)
の
乾陀羅
(
けんだら
)
国の見生王という王様がいたが、どうかして生身の観世音菩薩を拝みたく思い、
発願
(
はつがん
)
入定
(
にゅうじょう
)
して祈りをささげた。
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
高野の山へ集って来たからにはどうせ世を厭う人々ではありながら、同じ
厭離
(
おんり
)
の願いを遂げるにも座禅
入定
(
にゅうじょう
)
の法もあれば念佛三昧の道もある。
三人法師
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
大迦葉が
入定
(
にゅうじょう
)
して弥勒の
下生
(
げしょう
)
を待つ所を、
耆闍崛山
(
ぎしゃくつせん
)
とするは『涅槃経後分』に基づき、鶏足山とするは『付法蔵経』に拠る(『仏祖統紀』五)。
十二支考:08 鶏に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
かつて類のない誓願を抱いて、辺地異域にはべり、日夜万民を憐れみ、
普賢
(
ふげん
)
菩薩の悲願に習い、生身のまま
入定
(
にゅうじょう
)
した事を実証せんがため
弥勒
(
みろく
)
の出現を待つものです
現代語訳 平家物語:10 第十巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
山伏塚は山伏を
斬
(
き
)
って葬ったとか、
入定
(
にゅうじょう
)
したとか言っているであろう。こうたくさんあっては山伏が足りなくなる。富士塚は新しい流行で東京にも大きいのがある。
地名の研究
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
▼ もっと見る
「ああそれではこのお方は
役
(
えん
)
ノ小角であったのか。文武天皇大宝元年に、
漢土
(
もろこし
)
へ渡ったと記されてあるが、それではその後この地へ帰り、ここで
入定
(
にゅうじょう
)
されたものと見える」
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
の
偈
(
げ
)
を唱えて火中に
入定
(
にゅうじょう
)
したというような話は、有名な話であります。
大菩薩峠:15 慢心和尚の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
“入定”の意味
《名詞》
禅定の境地に入ること。
高僧などが亡くなること。
(出典:Wiktionary)
“入定”の解説
入定(にゅうじょう)は、真言宗に伝わる伝説的信仰。
原義は単に「禅定(ぜんじょう)に入る」という意味だが、ことに弘法大師空海が永遠の瞑想に入っているという信仰を指す。
(出典:Wikipedia)
入
常用漢字
小1
部首:⼊
2画
定
常用漢字
小3
部首:⼧
8画
“入定”で始まる語句
入定僧