“にゅうじょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
入定77.8%
入城11.1%
柔情11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
高野の山へ集って来たからにはどうせ世を厭う人々ではありながら、同じ厭離おんりの願いを遂げるにも座禅入定にゅうじょうの法もあれば念佛三昧の道もある。
三人法師 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
蔚山城うるさんじょうのかこみのとけたのは、正月三日で、宇喜多秀家うきたひでいえ蜂須賀阿波守はちすかあわのかみ毛利輝元もうりてるもとなど十大将たいしょうが、背後はいごからみんの大軍を破った。このとき入城にゅうじょうしてきた毛利輝元は、重臣じゅうしん宍戸備前守ししどびぜんのかみにむかって
三両清兵衛と名馬朝月 (新字新仮名) / 安藤盛(著)
なかば開きし障子しょうじの外の縁先には帯しどけなき細面ほそおもての女金盥かなだらいに向ひて寝起ねおきの顔を洗はんとするさまなぞ、柔情にゅうじょう甚だ忘るべからざる心地ここちす。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)