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児髷
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ちごまげ
ふりがな文庫
“
児髷
(
ちごまげ
)” の例文
花房
(
はなぶさ
)
という、今年卒業して製造所に
這入
(
はい
)
った理学士に、
児髷
(
ちごまげ
)
に結った娘が酌をすると、花房が顧みながら云った。
里芋の芽と不動の目
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
振袖
立矢
(
たてや
)
の字、
児髷
(
ちごまげ
)
、高島田、夜会
結
(
むすび
)
などいう
此家
(
ここ
)
に
出入
(
ではいり
)
の弟子達とは
太
(
いた
)
く趣の異なった、
銀杏返
(
いちょうがえし
)
の飾らないのが、中形の浴衣に
繻子
(
しゅす
)
の帯、二枚裏の
雪駄穿
(
せったばき
)
、紫の風呂敷包
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
猫の右側には女の立つて居る処が画いてあるが、お
児髷
(
ちごまげ
)
で振袖で下駄はいてしかも片足を前へ蹈み出して居る処まで分る。帯も後側だけは画いてある。城門の左側には自分の名前が正しく書けて居る。
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
博士は
虚
(
から
)
になった杯を、黙って
児髷
(
ちごまげ
)
の子の前に出して酒を注がせて、一口飲んで語り続けた。
里芋の芽と不動の目
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
もっとも十九の時
児髷
(
ちごまげ
)
に結った
媛
(
ひめ
)
で、見る者は十四か五とよりは思わなかった。
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
児
常用漢字
小4
部首:⼉
7画
髷
漢検1級
部首:⾽
16画
“児”で始まる語句
児
児戯
児童
児供
児等
児島
児玉
児女
児曹
児島高徳