きずつけ)” の例文
われ縱令たとひ逍遙子が言に從ひて、攻めずして防がむとすといへども、防禦のために放つ矢石の敵をきずつけること、攻戰のために放てるものに殊ならざるべし。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
いばらに面をきずつけられ、梢に袖を裂かれつゝも、幾畝の葡萄畠を限れる低き石垣を乘り越え乘り越え、指すかたをも分かでモンテ、マリヨの丘を走り下るに、聖ピエトロの御寺の火は