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傍屋
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はなれ
ふりがな文庫
“
傍屋
(
はなれ
)” の例文
きっかり八時に、わたしはフロックコートを一着におよび、頭の
髪
(
かみ
)
を小高く
盛
(
も
)
り上げて、
公爵夫人
(
こうしゃくふじん
)
の
住家
(
すみか
)
なる
傍屋
(
はなれ
)
へ入って行った。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
こういう瞬間に彼は、自分に信服した、しっかりした男が自分の身近に、同じ部屋の中ではなくても、せめて
傍屋
(
はなれ
)
のほうにでもいて欲しかった。
カラマゾフの兄弟:01 上
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
わたしはすっかり
怖気
(
おじけ
)
づいて、こそこそ彼女たちの
傍屋
(
はなれ
)
へ
這
(
は
)
いこんでは、なるべく老夫人のそばに、くっついているようにしたものである。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
このスメルジャコフが成人して、フョードル・パーヴロヴィッチの第二の下男として、この物語の初めのころ、老僕グリゴリイ夫婦と共に、
傍屋
(
はなれ
)
に住んでいたのである。
カラマゾフの兄弟:01 上
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
もっとも庭へは足を入れず、
傍屋
(
はなれ
)
を一度だって
振向
(
ふりむ
)
きもしなかった。ところがその晩になって、わたしは
驚
(
おどろ
)
くべき出来事をこの
眼
(
め
)
で見ることになった。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
▼ もっと見る
『まあ何にしても、夜分ひとりのときさびしくなくっていいわい』実際、彼は夜分は召し使いを
傍屋
(
はなれ
)
へ下げて、一晩じゅう
母屋
(
おもや
)
にただひとり閉じこもるのが習慣であった。
カラマゾフの兄弟:01 上
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
傍
常用漢字
中学
部首:⼈
12画
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
“傍”で始まる語句
傍
傍目
傍若無人
傍見
傍輩
傍人
傍観
傍杖
傍題
傍道