“何行”の読み方と例文
読み方割合
なんぎやう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
前刻さつきすがさんにつたときわたしをりしもあかインキで校正かうせいをしてたが、組版くみはん一面いちめん何行なんぎやうかに、ヴエスビヤス、噴火山ふんくわざん文宇もんじがあつた。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
しかし誰かが偶然私の作品集を見つけ出して、その中の短い一篇を、或は其一篇の中の何行なんぎやうかを読むと云ふ事がないであらうか。
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
官憲くわんけんは僕の「将軍しやうぐん」と云ふ小説に、何行なんぎやうも抹殺をほどこした。
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)