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住込
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すみこみ
されて
命辛々逃し
奴なり然れども少しは是に
懲しと見え其後は惡き事もなさず中年にて奉公に
住込隨分身を
頼み和歌山の家中加納將監方へ
奉公住込たりこゝにて名を澤の井と
呼腰元をぞ
勤ける此女へ
何時しか徳太郎君の御手が
付人しれず
馴染を
重ね
終に澤の井
懷姙してはや
五月帶を
殺害に及び國元を
脱走爲し當地へ
罷り出小川町
邊武家奉公に身分を
詐りて
住込奉公中所々にて
金銀衣類等を
盜み取右の金を
資本として當時の住所へ
借宅なし醫業を表に種々の惡事を