やすん)” の例文
余は女主人に向いて鳥井峠へ上るのであるが馬はなかろうかと尋ねると、丁度その店にやすんでいた馬が帰り馬であるという事であった。
くだもの (新字新仮名) / 正岡子規(著)
私一人本が嫌いと云うこともなかろう、天下の小供みな嫌いだろう。私ははなはだ嫌いであったからやすんでばかり居て何もしない。手習てならいもしなければ本も読まない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)