代々木よよぎ)” の例文
その言い草がおもしろいじゃアないか、こういうんだ、今度代々木よよぎ八幡宮はちまんぐうが改築になったからそれへ奉納したいというんだ。
郊外 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
秋骨君が言う処おおいにわが意を得たものである。こはただちに移して代々木よよぎ青山あおやまの練兵場または高田たかた馬場ばば等に応用する事が出来る。
山手線の朝の七時二十分の上り汽車が、代々木よよぎの電車停留場の崖下がけしたを地響きさせて通るころ、千駄谷せんだがや田畝たんぼをてくてくと歩いていく男がある。
少女病 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
品川方面ゆきの省線電車が新宿しんじゅく代々木よよぎ原宿はらじゅく渋谷しぶやて、エビス駅を発車し次の目黒駅へ向けて、およそその中間と思われる地点を、全速力フル・スピードで疾走していた。
省線電車の射撃手 (新字新仮名) / 海野十三(著)
代々木よよぎ明治神宮めいじじんぐうを通りすぎ、暗い雑木林の中にポツンと建っている、一軒の住宅の門前にとまりました。
怪人二十面相 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
鮫ヶ橋の貧民窟は一時代々木よよぎはらに万国博覧会が開かれるとかいう話のあった頃