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些少
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ちっと
ふりがな文庫
“
些少
(
ちっと
)” の例文
「全く、知らないです。いつて利益になることなら、何
秘
(
かく
)
すものですか。また
些少
(
ちっと
)
も秘さねばならない必要も見出さないです。」
海城発電
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
つまらねえ事を云っていやがる……え何だって何か云ってるぜ! ……『秘密の鍵は第三の壁』……何だか
些少
(
ちっと
)
も
解
(
わか
)
らねえ……何でもいいや、一切合切、みんな姐ごに話してやろう
南蛮秘話森右近丸
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
少し
宛
(
ずつ
)
の貰い物もある、処が小遣や着る物は皆私に預けて少しも無駄遣いはせんで、私の手許に
些少
(
ちっと
)
は預りもあり、私も永く使った事だから、給金の心得で
貯
(
の
)
けて置いた金も有るじゃ
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
さうすりや
些少
(
ちっと
)
あ念ばらしにもなつて、いくらか
彼奴
(
あいつ
)
らが
合点
(
がってん
)
しやう。さうでないと、あれでも
御国
(
みくに
)
のためには、
生命
(
いのち
)
も惜まない
徒
(
てあい
)
だから、どんなことをしやうも知れない。
海城発電
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
すると青年は慇懃に——しかし
些少
(
ちっと
)
もくどくは無く、私の方へ頭を下げたが
温室の恋
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
「さあ、これでもお敷きなさい、
些少
(
ちっと
)
はたしになりますよ。さあ、」
木精(三尺角拾遺)
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
閑
(
ひま
)
だとそんな処まで気が着いたんでしやうけれども、何しろ病傷兵の方にばかり気を取られたので、ぬかつたです。
些少
(
ちっと
)
も準備が整はないで、手当が行届かないもんですから随分繁忙を極めたです。
海城発電
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
些
漢検準1級
部首:⼆
7画
少
常用漢字
小2
部首:⼩
4画
“些”で始まる語句
些
些細
些事
些々
些末
些中
些程
些子
些細事
些前