“井底”の読み方と例文
読み方割合
せいてい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
奇麗きれいさらつてしまつて、井筒にもたれ、井底せいていふかく二つ三つの涌き口から潺々せん/\と清水の湧く音を聴いた時、最早もう水汲みづくみの難行苦行もあとになつたことを、嬉しくもまた残惜のこりをしくも思つた。
水汲み (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
奇麗にさらってしまって、井筒にもたれ、井底せいてい深く二つ三つの涌き口から潺々せんせん清水しみずの湧く音を聴いた時、最早もう水汲みの難行苦行なんぎょうくぎょうあとになったことを、うれしくもまた残惜しくも思った。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
「失脚落チきたル江戸ノ城、井底せいてい痴蛙ちあハ憂慮ニ過ギ、天辺ノ大月高明ヲ欠ク……」
大菩薩峠:25 みちりやの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)