“五区(ごく)” の例文
歩いて行く中(うち)いつか浅草(あさくさ)公園の裏手へ出た。細い通りの片側には深い溝(どぶ)があって、それを越した鉄柵(てつさく)の向うには、処々(ところどころ)の冬枯れして立つ大木(たいぼく)の下に、五区(ごく)の揚弓店(ようきゅうてん)の汚(きたな)らしい裏手がつづいて見える。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
歩いて行(ゆ)く中(うち)いつか浅草公園の裏手(うらて)へ出た。細い通(とほ)りの片側(かたがは)には深い溝(どぶ)があつて、それを越した鉄柵(てつさく)の向(むか)うには、処々(ところ/″\)の冬枯(ふゆが)れして立つ大木(たいぼく)の下(した)に、五区(ごく)の揚弓店(やうきゆうてん)の汚(きたな)らしい裏手(うらて)がつゞいて見える。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)