云懸いひかけ)” の例文
誤つて殺害せつがいせしも畢竟ひつきやうは其と云懸いひかけしが口ごもり何事も皆前世の約束と斷念あきらめ居候得ば一日も早く御仕置しおき
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
賣候百兩の金子紛失ふんじつ致せしに付右は私しぬすみ取候に相違なしと理不盡りふじんなる云懸いひかけ仕つり候ゆゑ私し儀市之丞より差越さしこしたる金子のわけを申聞ると雖も一向双合とりあはず却て盜賊の汚名をめい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
盡せし事は私が口から申さずとも御長家中の人々も能御存じなり夫程辛苦なしながら何しに手にかけころしませうしかるに他の事とちがかく難題を云懸いひかけられては私しの一分立難し何を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)