云出いいだ)” の例文
間もなく老人と姉さんと母子二人出京して、ソレから糺問所きゅうもんじょの様子もわか差入物さしいれものなどして居る中に、阿母おっかさんが是非ぜひ釜次郎かまじろうに逢いたいと云出いいだした。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
分間ぷんかんもくして両手りょうてひざこすっていた郵便局長ゆうびんきょくちょうはまた云出いいだした。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
し私に政治上の功名心があって、藩にいって佐幕とか勤王とか何か云出いいだせば、必ず一騒動を起すに違いない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
れから薩摩から戦の日延べを云出いいだしたその時に、英公使の云振いいぶりが威嚇おどしたにも威嚇おどさぬにもマア大変な剣幕で、悪くえば日本人はその威嚇おどしを喰たようなもので
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)