みだれ)” の例文
新字:
かくの如く師はその額にみだれをみせて我をおそれしめ、またかくの如く痛みはたゞちに藥をえたりき 一六—一八
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
入道相國にふだうしやうこく非道ひだう擧動ふるまひ御恨おんうらみを含みて時のみだれを願はせ給ふ法住寺殿ほふぢゆうじでんゐんと、三代の無念を呑みてひたすら時運の熟すを待てる源氏の殘黨のみ、内府ないふ遠逝ゑんせいを喜べりとぞ聞えし。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
子よ、汝いま知りぬらん、命運に委ねられ、人みなのみだれの本なる世の富貴のただ苟且かりそめたはぶれを 六一—六三
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
水より地よりたちのぼりてその力の及ぶかぎり熱に從ひゆくもののこの下に起すみだれが 九七—九九
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)