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亀縮
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かじか
ふりがな文庫
“
亀縮
(
かじか
)” の例文
晩秋の夕の露気に
亀縮
(
かじか
)
んだ山の
祖神
(
おやのかみ
)
の老翁は、せめてこのかがり火に近寄ってあたりたかったが、それは許されないことである。
富士
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
「うむ、馬を
小舎
(
こや
)
に繋いで置いたから、急いで牡蠣を一
升
(
ます
)
やつてくれ。」フランクリンはかう言つて、
亀縮
(
かじか
)
むだ
掌面
(
てのひら
)
で
頤
(
おとがひ
)
を撫でまはした。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
手が
亀縮
(
かじか
)
んでいるので、鼻緒を立てるのに暇がかかって、半七はようように下駄を突っかけて、泥だらけの手を雪で揉んでいるころへ、このあいだの按摩が馴れた足取りですたすた歩いて来た。
半七捕物帳:09 春の雪解
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
火の
周囲
(
まはり
)
には田舎の旅の者と仲間の弁護士が四五人、
亀縮
(
かじか
)
むだ手を出して
顫
(
ふる
)
へてゐた。どの手もどの手もまだ運を掴むだ事が無いらしかつた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
と同時に不思議や
亀縮
(
かじか
)
んでいた異性に対する本能の触手が制約の
撻
(
むち
)
を放れてすくと差し延べられるのを感じた。
富士
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
▼ もっと見る
翁はから火を見ながらかさかさ乾いて
亀縮
(
かじか
)
む掌を摩り合わせて「娘が子というものは」と考えた。
富士
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
亀
常用漢字
中学
部首:⼄
11画
縮
常用漢字
小6
部首:⽷
17画
“亀”で始まる語句
亀裂
亀
亀鑑
亀戸
亀井戸
亀甲
亀屋
亀山
亀井
亀卜