トップ
>
乙女
>
をとめ
ふりがな文庫
“
乙女
(
をとめ
)” の例文
悲しいことに黒木長者は、まだこの地藏の肌——
乙女
(
をとめ
)
の肌のやうに滑かに暖かいといふ肌——に、觸れて見たこともありません。
銭形平次捕物控:009 人肌地藏
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ふと、その過ぎ行く快樂の夢を米國の
浪漫的
(
ろうまんちく
)
詩人アランポーが歌つた「おほがらす」の姿にして見た。レノアと云ふ世に亡き
乙女
(
をとめ
)
を戀して
泡鳴五部作:02 毒薬を飲む女
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
もう一つの曲は「ドント、ファゲット、プリーズ」といふのださうで、日本語でいへば「忘れないでね……」なのである。表題は『港町の
乙女
(
をとめ
)
』と易者さんは説明した。
老残
(新字旧仮名)
/
宮地嘉六
(著)
花の姿の美しと、
乙女
(
をとめ
)
を見たる時もあれど、慕はしものと我が胸に、影をとどめしことあらず
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
ああ是れぞ横笛が最後の
住家
(
すみか
)
よと思へば、
流石
(
さすが
)
の瀧口入道も
法衣
(
ほふえ
)
の袖を
絞
(
しぼ
)
りあへず、世にありし時は花の如き
艷
(
あで
)
やかなる
乙女
(
をとめ
)
なりしが、一旦無常の嵐に
誘
(
さそ
)
はれては、いづれ
遁
(
のが
)
れぬ古墳の一墓の
主
(
あるじ
)
かや。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
▼ もっと見る
二人は前後して進んで、
金箔
(
きんぱく
)
を置いた
乙女
(
をとめ
)
の肩へ唇を觸れました。續く黒裝束の五、六人も、
悉
(
こと/″\
)
く覆面を
外
(
はづ
)
して、同じやうに乙女の身體へ唇の雨を降らせます。
銭形平次捕物控:001 金色の処女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
素よりチラリと見ただけですが、これは實に、
馥郁
(
ふくいく
)
たる
乙女
(
をとめ
)
でした。
銭形平次捕物控:236 夕立の女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“乙女”の意味
《名詞》
乙女(おとめ)
年の若い女性。むすめ。
処女、生娘。
(出典:Wiktionary)
乙
常用漢字
中学
部首:⼄
1画
女
常用漢字
小1
部首:⼥
3画
“乙女”で始まる語句
乙女椿
乙女心
乙女尼
乙女峠
乙女氣