“久利”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くり50.0%
ひさとし50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
榛軒の三女久利くりは此年に生れたが、其月日をつまびらかにしない。久利は後いくばくもなくして世を早うするむすめである。是が記事の二である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
歴世略伝を検するに榛軒の子はかえ久利くりの二女を載するのみである。柏の生れたのは八年の後である。久利の生年は記載して無い。丁亥に生れた女子はその何人なにひとなるをつまびらかにしない。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
當時の仙石家は但馬國出石郡たじまのくにいづしごほり出石の城主仙石道之助久利ひさとしの世である。清右衞門は仙石家に仕へて、氏名を原はや一とあらためた。すこぶる氣節のある人で、和歌を善くし、又畫を作つた。畫の號は南田である。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)