中絶なかた)” の例文
せみは殻を脱げども、人はおのれをのがれ得ざれば、戦いのねつやまいの熱に中絶なかたえし記憶の糸はそのたいのややえてその心の平生へいぜいかえるとともにまたおのずからかかげ起こされざるを得ざりしなり。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
夢の浮橋うきはし中絶なかたちて
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)