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中二階
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ちゅうにかい
ふりがな文庫
“
中二階
(
ちゅうにかい
)” の例文
宗近君はずんど
切
(
ぎり
)
の
洋袴
(
ズボン
)
を二本ぬっと立てた。
仏見笑
(
ぶっけんしょう
)
と
二人静
(
ふたりしずか
)
と
蜆子和尚
(
けんすおしょう
)
と
活
(
い
)
きた
布袋
(
ほてい
)
の置物を残して廊下つづきを
中二階
(
ちゅうにかい
)
へ上る。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
あるひは楽屋
稲荷町
(
いなりまち
)
の混雑、
中二階
(
ちゅうにかい
)
女形部屋
(
おんながたへや
)
の
体
(
てい
)
、また
欞子窓
(
れんじまど
)
に
縄暖簾
(
なわのれん
)
下
(
さ
)
げたる怪しき入口に
五井屋
(
ごいや
)
と
記
(
しる
)
して
大振袖
(
おおふりそで
)
に
駒下駄
(
こまげた
)
の
色子
(
いろこ
)
過ぎ行くさまを描きしは
蔭間茶屋
(
かげまぢゃや
)
なるべきか。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「タタタ大変でござりまする、離れの
中二階
(
ちゅうにかい
)
で……」
大菩薩峠:06 間の山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
六畳の
中二階
(
ちゅうにかい
)
の、南を受けて明るきを足れりとせず、小気味よく開け放ちたる障子の外には、二尺の松が
信楽
(
しがらき
)
の
鉢
(
はち
)
に、
蟠
(
わだか
)
まる根を盛りあげて、くの字の影を
椽
(
えん
)
に伏せる。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
余がとめるかと聞いたとき、年を取った方がはいと云って、若い方がこちらへと案内をするから、ついて行くと、荒れ果てた、広い
間
(
ま
)
をいくつも通り越して一番奥の、
中二階
(
ちゅうにかい
)
へ案内をした。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
「そら始まった——じゃ行って来るよ」と宗近君は
中二階
(
ちゅうにかい
)
を下りる。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“中二階”の解説
中二階(ちゅうにかい)またはメザニン(mezzanine)は、建築物の主要な階層の中間にある床であり、通常は階数に数えない。中二階では天井が低く、バルコニーのような形状をしていることが多い。劇場では、一番低いバルコニーまたはそのバルコニーの最前列から数列の席をメザニンと呼ぶ。
(出典:Wikipedia)
中
常用漢字
小1
部首:⼁
4画
二
常用漢字
小1
部首:⼆
2画
階
常用漢字
小3
部首:⾩
12画
“中二階”で始まる語句
中二階風