“ちゅうにかい”の漢字の書き方と例文
語句割合
中二階100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
六畳の中二階ちゅうにかいの、南を受けて明るきを足れりとせず、小気味よく開け放ちたる障子の外には、二尺の松が信楽しがらきはちに、わだかまる根を盛りあげて、くの字の影をえんに伏せる。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
余がとめるかと聞いたとき、年を取った方がはいと云って、若い方がこちらへと案内をするから、ついて行くと、荒れ果てた、広いをいくつも通り越して一番奥の、中二階ちゅうにかいへ案内をした。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「そら始まった——じゃ行って来るよ」と宗近君は中二階ちゅうにかいを下りる。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)