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不落
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ふらく
ふりがな文庫
“
不落
(
ふらく
)” の例文
そこの守備が堅いかぎり笠置は
不落
(
ふらく
)
といっていい。北も東も、絶壁だった。切り
削
(
そ
)
いだような岩石の
峨々
(
がが
)
たる下は木津川や
布目川
(
ぬのめがわ
)
の急流だ。しょせん
甲冑
(
かっちゅう
)
では取りつきようもなく
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しかし長曾我部元親、盛親の父子も、土佐と阿波との境——
大西白地
(
おおにしはくち
)
の城を本営として、それを援護し、
旺
(
さかん
)
に
督戦
(
とくせん
)
していたので、攻囲軍は、
不落
(
ふらく
)
の絶壁に突き当ってしまった形だった。
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
こういう意力と、心理の兵のまえには、
不落
(
ふらく
)
の
堅城
(
けんじょう
)
も、もののかずではない。
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
不落
(
ふらく
)
の城には
震
(
ふる
)
いとばされ、迷路
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
不落
(
ふらく
)
の
嶮
(
けん
)
私本太平記:05 世の辻の帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“不落”の意味
《名詞》
相手の城や要塞などが容易に落とせないこと。
(出典:Wiktionary)
不
常用漢字
小4
部首:⼀
4画
落
常用漢字
小3
部首:⾋
12画
“不”で始まる語句
不可
不思議
不憫
不図
不味
不審
不埒
不幸
不愍
不相変