下顎骨かがくこつ)” の例文
第十五圖だいじゆうごずをごらんなさい。たゞひとつの下顎骨かがくこつから想像そう/″\してると、こんな人間にんげん出來上できあがるのです。これを『ハイデルベルグじん』といつてゐます。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
これは顔でも同じことで、下顎骨かがくこつの張った頬のあたりや、やや大きい口の周囲に、旺盛な動物的精力が、恐ろしいひらめきを見せていることは、ほとんど壮年の昔と変りがない。
戯作三昧 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
下顎骨かがくこつの長い、獰猛どうもうに見える伍長が突っ立ったまゝ云った。
(新字新仮名) / 黒島伝治(著)
下顎骨かがくこつが目立っていかめしく現われ出ていた。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
それはたゞひとつの下顎骨かがくこつでありますが、このほねあご内側うちがは引込ひつこみ、今日こんにち人間にんげんとはよほどちがつてゐますけれども、類人猿るいじんえんとはまつた別種べつしゆであり、もはや人間にんげん仲間なかまであることはあきらかであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)