上度あげたき)” の例文
碌々ろく/\耳にも入ず適々たま/\の御無心と云殊には母のことなれば何樣どのやうにも都合して上度あげたきは山々なれども當暮たうくれは未だ掛先かけさきより少も拂ひが集まらず其外そのほか不都合だらけにてとんと金子は手廻り兼ればお氣の毒ながら御ことわり申ます勿々なか/\私し風情ふぜいの身にて人の合力がふりよくなど致す程の器量きりやうはなし外々ほか/\にて御都合成れよと取付端もなきへん答にお菊は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)