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一揃
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ひとそろい
ふりがな文庫
“
一揃
(
ひとそろい
)” の例文
しかし見ると大椅子の上に昨夜母の持って来てくれた
外
(
ほか
)
の衣裳が置いてあった。それはクララが好んで来た藤紫の
一揃
(
ひとそろい
)
だった。
クララの出家
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
それは探すのに可なり手間取ったのですけれど、遂に私が運転手から買取ったものと、寸分違わぬ品が
一揃
(
ひとそろい
)
丈け出て来ました。
陰獣
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「それに、
貴下
(
あなた
)
が
打棄
(
うっちゃ
)
っておいでなすったと聞きました、その
金剛杖
(
こんごうづえ
)
まで、
一揃
(
ひとそろい
)
、驚いたものの目には、何か
面当
(
つらあて
)
らしく飾りつけたもののように置いてある。……」
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
その後椿岳は観音の本堂傍の淡島堂に移って、いわゆる浅草画十二枚を
一揃
(
ひとそろい
)
として描いて、十銭で売ったものです。近頃では北斎以後の画家として
仏蘭西
(
フランス
)
などへ行くそうです。
諸国の玩具:――浅草奥山の草分――
(新字新仮名)
/
淡島寒月
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
揃
漢検準1級
部首:⼿
12画
“一”で始まる語句
一
一人
一寸
一言
一時
一昨日
一日
一度
一所
一瞥