一人二人ひとりふたり)” の例文
の厚きタオルなれば、のいひなづけのもとき給ふ中の一人二人ひとりふたりの姫達のために私はいたましき気の致しさふらふ。審判長は鷲鼻わしばなせる英人の大僧正にさふらふ
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
まあ一ぱい、おや僕が飲めと云うのに……などと呂律ろれつまわりかねるのも一人二人ひとりふたり出来て来た。少々退屈たいくつしたから便所へ行って、昔風な庭を星明りにすかしてながめていると山嵐が来た。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)