“ブラインド”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
盲扉40.0%
日蔽20.0%
日除幕20.0%
鎧扉20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その盲扉ブラインドを押してみましたが、これは又地獄の門のように厳重で、押せども突けどもビクともすることではありません。
九つの鍵 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
寝台ねだいい下りて、北窓の日蔽ブラインドき上げて外面そとを見おろすと、外面は一面にぼうとしている。下は芝生の底から、三方煉瓦れんがへいに囲われた一間余いっけんよの高さに至るまで、何も見えない。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
いつもは美しく飾り立てた小売り店の表には、実に見すぼらしい明治時代の雨戸がしめてある。大商店のショウウィンドウにははげさびた鎧戸よろいどか、よごれた日除幕ブラインドがおりている。
銀座アルプス (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
しかし室内はモトの闇黒あんこくには帰りませんでした。閉じられた窓の鎧扉ブラインドの僅かの隙間すきまから暁の色が白々と流れ込んで、へやの中のすべての物を、海底のように青々と透きとおらせております。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)