“ひおお”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
日覆71.4%
日蔽28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その火は迅速に大きくなって行く。急いで原稿や帳簿の取り出しにかかって、まだその全部を出し切らないうちに、もう明かり窓の上の日覆ひおおいに火がついていた。
地異印象記 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
彼は相国寺しょうこくじから参内する仏国公使ロセスを見ることはかなわなかったが、南禅寺を出たオランダ代理公使ブロックと、その書記官の両人が黒羅紗くろらしゃ日覆ひおおいのかかった駕籠かごに乗って
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
その店舗は果実店であったが、もちろん戸はぴったり閉じられていたが、カンバス製の日蔽ひおおいが陽も照っていないのに、軒からぐっと前へ伸びて屋根をつくっていた。
「おーい、みんな。ボートのうえに日蔽ひおおいをつくるんだ。シャツでもズボンでもいいから、ぬいでもいいものを集めろ。そしてつぎあわせるんだ。そうすれば、咽喉の乾くのがとまる」
幽霊船の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)