“ゐなかまんぢゆう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
田舍饅頭50.0%
田舎饅頭50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それからおなものをもうひと主人しゆじんまへいて、一口ひとくちもものをはずに退がつた。木皿きざらうへには護謨毬ごむまりほどなおほきな田舍饅頭ゐなかまんぢゆうひとせてあつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
款待振もてなしぶり田舎饅頭ゐなかまんぢゆう、その黒砂糖のあんの食ひ慣れたのも、可懐なつかしい少年時代を思出させる。故郷に帰つたといふ心地こゝろもちは、何よりも深く斯ういふ場合に、丑松の胸をいて湧上わきあがるのであつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)