“わらじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
草鞋98.3%
1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この雨にふり籠められたばかりでなく、旅絵師の澹山は千倉屋の奥の離れ座敷に閉じ籠って、当分は再び草鞋わらじ穿きそうもなかった。
半七捕物帳:33 旅絵師 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
笠を被り、泥まびれでガワガワになったもんぺを穿いた彼女が、草鞋わらじがけでたくさんな男達を指揮し出すのを見ると、近所の者は皆
禰宜様宮田 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
伊「花里さん、もうちっとだから辛抱しておいでよ、ちょいと首を出して御覧、品川はあんなに遠くなったから、此処こゝまで来れば大丈夫かねわらじだ、おいらはえらくなったぜ」
その草履の大きさは三四尺、これを山丈のわらじと称すとある。『四隣譚叢しりんだんそう』などによれば、信州は千隈川ちくまがわの水源川上村附近の山地においても、山姥のくつの話を信じている。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)