“らんらん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
爛々92.2%
嵐蘭3.3%
巒々1.1%
瀾々1.1%
炯々1.1%
爛爛1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その手をしずかにあげて、覆面をパッと取ると、その下には大きな眼だけが、爛々らんらんとして光っていた。おお、紛れもない「岩」だ。
地中魔 (新字新仮名) / 海野十三(著)
形なき絵を習ひたる会津盆あいづぼん 嵐蘭らんらん
俳句への道 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
草に巨人の足跡の如き、沓形くつがたの峯の平地ひらちへ出た。巒々らんらん相迫あいせまった、かすかな空は、清朗にして、明碧めいへきである。
栃の実 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
想界に一瀾いちらんを点ずれば、千瀾追うて至る。瀾々らんらん相擁あいようして思索のくにに、吾を忘るるとき、懊悩おうのうこうべを上げて、この眼にはたりとえば、あっ、ったなと思う。ある時はおやいたかと驚ろく事さえある。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
この機会にじょうじて、金博士の最近の発明兵器を調べておいてやろうと、たちまちチーア卿は先祖から継承の海賊眼かいぞくまなこ炯々らんらんと輝かし、そこらをごそごそやりだしたことである。
傍で見ると、その眼はあまり大きく却って表情が分らなかった。爛爛らんらんと光り輝く眼で、今にも飛びかかって来そうな底知れぬ黒さだった。
罌粟の中 (新字新仮名) / 横光利一(著)