“よしずっぱり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
葮簀張60.0%
葭簀張40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
踏んで帰んなさる時、葮簀張よしずっぱりの居酒屋でそれ御ぞんじでげしょうね、詰らねえ物を売る、彼処あすこにね腰を掛けて居た、黒の羽織を着て大小を差し色の浅黒い月代さかやきの生えた人柄のい旦那を
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
翌日あしたの大滝村へ怪しい黒の羽織を引掛ひっかけて、葮簀張よしずっぱりの茶屋へ来て酒肴さけさかなを並べ、衝立ついたての蔭で傳次が様子をうかゞって居ると、おやまが参ってしきりにお百度を踏み、取急いで帰ろうとすると飛出して
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
と出すのを見ると元小兼の主方しゅうかたの娘で、本多長門守様の御家来岩瀬なにがしと申し、二百石を頂戴した立派な所のお嬢様で何う零落おちぶれてこんな葭簀張よしずっぱりに渋茶を売って居るかと
娘も見送りながら葭簀張よしずっぱりを出ようとすると、川崎道から参りましたのは相州東浦賀の名主役石井山三郎で、連れて参った男は西浦賀の江戸屋半治えどやはんじ、ちょっと競肌いなせな男で
これから元名村もとなむらの所へ来ると丹波屋たんばやという茶漬屋がありますが、此処ここも客が一杯でれから右へ切れて、川崎へ掛る石橋の所、妻恋村つまごいむらへ出ようとする角に葭簀張よしずっぱりが有って
誠にこれが芸妓をして私は誠にもう面目ない葭簀張よしずっぱりの茶見世を出して、お茶を売るまでに零落おちぶれました、それから見ればお岩様なぞは此方様こなたさまのお側だから何も御不足はないので
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)