葮簀張よしずっぱり)” の例文
伊「師匠、れは葮簀張よしずっぱりの茶見世に居た道具屋のハタ師が持っていたんだが、あれ真物ほんものなら強気ごうきと儲かるぜ」
の時私が彼所あすこを通り掛り麦藁細工の有ったのが目に付いて居ります、葮簀張よしずっぱりでねえ
踏んで帰んなさる時、葮簀張よしずっぱりの居酒屋でそれ御ぞんじでげしょうね、詰らねえ物を売る、彼処あすこにね腰を掛けて居た、黒の羽織を着て大小を差し色の浅黒い月代さかやきの生えた人柄のい旦那を
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
翌日あしたの大滝村へ怪しい黒の羽織を引掛ひっかけて、葮簀張よしずっぱりの茶屋へ来て酒肴さけさかなを並べ、衝立ついたての蔭で傳次が様子をうかゞって居ると、おやまが参ってしきりにお百度を踏み、取急いで帰ろうとすると飛出して
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)