“やれごろも”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
破法衣50.0%
破衣50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
坊主は、欄干にまが苔蒸こけむした井桁いげたに、破法衣やれごろもの腰を掛けて、けるが如く爛々らんらんとしてまなこの輝く青銅の竜のわだかまれる、つのの枝に、ひじを安らかにみつゝ言つた。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
坊主は、欄干にまが苔蒸こけむした井桁いげたに、破法衣やれごろもの腰を掛けて、けるがごとく爛々としてまなこの輝く青銅の竜のわだかまれる、つのの枝に、ひじを安らかに笑みつつ言った。
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
雨を得た市民が、白身に破法衣やれごろもした女優の芸の徳に対する新たなる渇仰かつごう光景ようすが見せたい。
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
雨を得た市民が、白身はくしん破法衣やれごろもした女優の芸の徳に対する新たなる渇仰かつごう光景ようすが見せたい。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
積みかさねたる柑子かうじ、地にゆだねたる鐵の器、破衣やれごろも、その外いろ/\の骨董を列ねたる露肆ほしみせの側に、古書古畫を賣るものあるを見き。
が、決意もなく、断行もない、坊主になりたいを口にするとともに、どうやら、破衣やれごろものその袖が、ふらふらと誘いに来そうで不気味だった。
白花の朝顔 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)