“ものくる”の漢字の書き方と例文
カタカナ:モノクル
語句割合
物狂100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「むゝ、雨はんだ、けれどもおばあさんの姿は矢張やっぱり人間だよ。」と物狂ものくるはしく固唾かたずを飲んだ。
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
もう永久えいきゅうに、あの姿すがたられないとおもうと、ちょうは、また物狂ものくるおしく、昨日きのうのように、そらたかがったのです。うつくしい花弁かべんのようにきずついたちょうの姿すがたは、夕日ゆうひかがやきました。
ちょうと怒濤 (新字新仮名) / 小川未明(著)