“もちあみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
餅網60.0%
黐網40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『いいえ、七百両みんな封金で、そいつを、餅網もちあみに入れて口を縛ってあるとの事ですから、川の水が増しても、流れて場所の変る気づかいはございません』
魚紋 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
れよりも、徹夜てつや温習おさらひに、なによりか書入かきいれな夜半やはん茶漬ちやづけわすれられぬ、大福だいふくめいた餡餅あんもあぶつたなごりの、餅網もちあみが、わびしく破蓮やればすかたちたゝみんだ。
霰ふる (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
烏組の連中が半円をつくり、手をつないで黐網もちあみのように、ネバネバと背後うしろから取り巻いている。突破することは絶対に出来ない。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
また或冬万作が黐網もちあみで鴨をとって来て毛をひくのを見て、「あらとっちゃん、とっとの衣服べべをとってしまうの。とっとが寒い寒いって泣くわ」
漁師の娘 (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)