“もえぎどんす”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
萌黄緞子66.7%
萌黄純子16.7%
萠黄緞子16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黒糸縅くろいとおどしのうえに、萌黄緞子もえぎどんすの胴衣を着け、白絹の頭巾で、面を行人包ぎょうにんづつみにしていたに過ぎず、特に、大将らしい華美はどこにも見えなかった。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
おそしとまたれける頃は享保きやうほ十一丙午年ひのえうまどし四月十一日天一坊は供揃ともぞろひして御城代の屋敷やしきおもむく其行列そのぎやうれつには先に白木しらき長持ながもちさを萌黄純子もえぎどんす葵御紋付あふひごもんつき油箪ゆたん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
働くにぞ大膳は元來短氣たんきの性質なれば無念むねん骨髓こつずゐてつすれども伊賀亮が戒めしは此所ここなりと憤怒ふんどこらへ居たりける斯て八山の天一坊が行列には眞先に葵の紋を染出せし萌黄純子もえぎどんす油箪ゆたん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
もう派手はでな舞臺着の振袖を着て、萠黄緞子もえぎどんすはかまを着けて居りましたが、御用の聲を聞くと、側に置いた小道具の一刀を取るより早く、舞臺の上に掛け連ねた、鞦韆ぶらんこ、綱