“めしもり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
飯盛93.8%
飯盛女6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まくればなお盗賊どろぼうに追い銭の愚を尽し、勝てば飯盛めしもりに祝い酒のあぶくぜにを費す、此癖このくせ止めて止まらぬ春駒はるごま足掻あがき早く、坂道を飛びおりるよりすみやか
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
上は芳町、柳橋の芸者から松の位の太夫職、下は宿場の飯盛めしもりから湯屋女、辻君つじぎみ、夜鷹に到るまで、あらゆる階級の要求に応ずる設備が整っていた。
この東海道——わけて戸塚の宿には、飯盛女めしもりがたくさんいた。灯がともると、街道の安旅籠はたごの軒ばに、白い蝙蝠こうもりみたいな白粉おしろいの女たちが出て、旅の者を悩ました。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「おまえらは、何をさらすんじゃ。このお方はわしが若いころに、乳母うばに上がっていたお屋敷の若様で塙郁次郎はなわいくじろう様と仰っしゃるお人じゃ。めっそうもない飯盛女めしもりたちじゃ」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)