“飯盛女”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めしもりおんな80.0%
めしもり20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここで、雲助はこの拾い物のお客をおろすと、宿の客引と、飯盛女めしもりおんなが、群がり来って袖をひっぱること、金魚の餌を争うが如し。道庵、眼をさまして、はじめて驚き
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
宿屋に著きて先づ飯盛女めしもりおんなの品定め、水臭き味噌汁すすりながら、ここに遊君はありやといへば、ござりまする、片田舎とてあなどり給はば思はぬ不覚を取り給ふべし、などいふ
(新字旧仮名) / 正岡子規(著)
この東海道——わけて戸塚の宿には、飯盛女めしもりがたくさんいた。灯がともると、街道の安旅籠はたごの軒ばに、白い蝙蝠こうもりみたいな白粉おしろいの女たちが出て、旅の者を悩ました。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「おまえらは、何をさらすんじゃ。このお方はわしが若いころに、乳母うばに上がっていたお屋敷の若様で塙郁次郎はなわいくじろう様と仰っしゃるお人じゃ。めっそうもない飯盛女めしもりたちじゃ」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)