飯盛女めしもりおんな)” の例文
ここで、雲助はこの拾い物のお客をおろすと、宿の客引と、飯盛女めしもりおんなが、群がり来って袖をひっぱること、金魚の餌を争うが如し。道庵、眼をさまして、はじめて驚き
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
宿屋に著きて先づ飯盛女めしもりおんなの品定め、水臭き味噌汁すすりながら、ここに遊君はありやといへば、ござりまする、片田舎とてあなどり給はば思はぬ不覚を取り給ふべし、などいふ
(新字旧仮名) / 正岡子規(著)
白い蝙蝠こうもりのような顔をした飯盛女めしもりおんなも軒下に見えたりする。
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それは品川しながわ飯盛女めしもりおんなに引掛ったので。
悪因縁の怨 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
七十八軒の本宿に、二十四軒の旅籠屋はたごや紅白粉べにおしろい飯盛女めしもりおんなに、みとれるようなあだっぽいのがいる。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
道中の旅籠屋はたごや飯盛女めしもりおんな——昔はこれを「くぐつ」といい、今は飯盛、あるいは宿場女郎という。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)